本日は東京都有楽町へ納品したレジンカウンターの作品のご紹介と、その作品完成までの様子をご紹介させていただきます。
4m超えの大型レジンカウンターの製作についてのこだわりも併せてご紹介させていただきます。
本日ご紹介のレジンカウンターはこちら!!
レジンカウンター4200mmとポプラ一枚板1200mmのカウンターです。
お問い合わせいただき、事前に倉庫でRESIN SPACEの作品をご覧いただき、このクオリティーなら具体的に進めましょう!
とのことで、図面決定後にデザイン出しさせていただきました。
このような変態的なポプラを含め、数案ご提案させていただきました。
4200mmのサイズのカウンターを美しく完成させるには、最低でも4400mmの長さが必要で、
そのサイズでレジン向きの動きのある一枚板を在庫に保有しておくのはとても大変です。
ですが、どのようなご依頼にも対応できるよう、様々な一枚板を準備しご提案させていただきます。
レジン向きの材なら4.5m、一枚板カウンターとして製作するような素直な動きなら8mほどまでのご提案が可能です。
最終的に決定したレジンカウンターデザインはこちら!
この様な店舗用カウンターとして設置を考慮しながら、デザイン性を確保した仕様になります。
今回は木材のみのカウンターも製作するのですが、そちらもレジン部分に負けないきれいな木材を選定します。
レジン用のメインの一枚板乾燥しっかりしている材ですが、杢が激しく長さのある仕上げですので、後々の木材の動きの抑制も含めて高周波プレスにかけていきます。
4.5mの状態で高周波かけるので、2回に分けてかけていきます。
高周波プレスをかけることで、一枚板の反りの補正ができ、厚さを確保できる点、
内部に虫がいても、殺虫効果がある点、
木材の水分の分布を均一にできる点
とおおくのメリットがありますので、RESIN SPACEのレジンテーブル作品の木材は基本的に高周波プレスかけてあります!
ここも他社とは違う、安心できる点ですよ!!
高周波プレス完了後に木材の平面出し実施し、木工加工に移ります。
こういった細かな節の内部の樹皮も取り除きます。
このような部分は後々のデメリットになり、かつレジンが入ると魅力になる部分なので、きれいにしていきます。
この部分もそのままではいけません。
適切な処置をとり、自然に仕上げてより魅力を高めていきます。
こういった細かな作業の繰り返しが、素晴らしい仕上がりになるんです!
木工加工が終わりましたら、クリーンルームに移り流し込みの準備です!
木材の状態で4.3mほどの長さを一発で注型します。
RESIN SPACEでは7mまで一発で仕上げられますので、まだまだ余裕はあります。
ですが、このような徹底した温度管理をできる状態での流し込みは非常に重要です。
またほこりやごみが入りずらい環境を常に心がけることで、仕上がりが違います。
仕上がりのレジン内部に、なんかごみが入っているな・・
なんて嫌ですよね?
難易度の高いレジンで限界もありますが、可能な限りリスクを軽減するため、徹底してこだわっていきます。
そこからレジンを攪拌していきます。
レジンの色味はCMYKという色の三原色を組み合わせて配合していきますので、色を調整する者のセンスがものすごく反映されます。
完成したレジンの色を見て、どこも微妙に違うなと感じるのはその為です。
単純にこのブランドが製作したレジンはきれいだなという感覚は大事に、購入先を選んでください。
優しく流し込んでいきます。
流し込みが完了したらそこから1週間放置です。
レジンは本当に時間のかかる作業なんですよ!
その間に様々なお客様対応できるので、そこは私にとってメリットなんですけどね!
何百回レジンの流し込み作業やってもどうしても漏れちゃうんですよ!
コーキングのほんのわずかな隙間でも漏れるので、このようなトラブルは良くおきます。
日本国内で絶対に一番漏れている自信ありますので、漏れに対しての対応は抜群にうまいです!!
そんなこんなで硬化完了しました。
大きなトラブルなく、完璧な硬化です。
大型であればあるほどレジンの硬化トラブルは起きやすくなります。
常に3時間おきの監視体制があるからこそできる作品作りです。
レジンの流し込みと工場は別棟として、少し離れていますので4.3mそのままに搬送します。
工場内で平面出しをしていきます。
最高の仕上がりです。
大型のプレナー・サンダーにかけていきます。
刃物で削り、荒いサンダーで研磨も同時にします。
レジンは硬化の状態や刃物の入れ方で簡単に割れますので、多くの経験から丁寧に研磨していきます。
何度も何度も
時間をかけて完了させていきます。
完成した写真がこちら!!
良い状態で仕上がり完了しました。
ここまで何のトラブルなく完了できるのは、多くの経験と研究からの技術力です。
オーダーでの製作は失敗の効かない、既製品製作とは比べ物にならないほどの神経を使います。
オーダー製作の場合は常に緊張感ある製作が続きます。
平面出しで研磨することで内部から節が大量に顔を出します。
動きの強いポプラであればあるほど、このような節の穴が大量に顔を出します。
RESIN SPACEではこのような部分にも再度レジンを流し込みます。
こうすることで、小さな節穴も透明感のある仕上がりになります。
ですがこの工程をとることでのデメリットもありますので、安易な工程はふめません。
このブログを他社の製作担当も見ているそうなので言いますが、レジンで埋めるのは大変ですしオススメしません。
通常のエポキシの方が確実ですよ!
ですが私どもは「お客様第一主義」を経営理念の中心に置いているので、お客様が喜ぶ製作はとことん実施します。
よりよい作品の為ならば、リスクも難易度も時間もかかる工程を選択します。
さて次は4.2mの天板をカットしていきます。都内の4階店舗なので4.2mそのままでの納品ができません。
中央でカットしていきます。
このあたりのどこかでかとする必要があるのですが、カットすることでのデメリットを考慮し、〇〇な部分かつ〇〇な部分を選択してカットしていきます。
実際にカットしますが、ジョイント部分はその後の多くの工程があり、そこは内緒です。
ジョイント部分の加工を丁寧に加工していきます。
一枚板カウンター部分の加工も実施しますが、こちらも素晴らしい一枚板です。
ポプラの塗装前のアップですが、レジンを木が吸い込んでいる証が、この色が変わっている部分です。
レジンを木に吸わせることで、後々の剥離のリスクを減らします。
木の収縮は必ず発生しますので、この剥離のリスク管理は非常に重要です。
塗装スペースに移動して完了して戻ってきた様子がこちら!
最高のポプラの表情です。
素直でレジン比率が多い部分も、
荒々しい動きで木の表情に魅力が多い部分も、メリハリのあるデザインが最高の作品に仕上がりました。
全体像です。
床がグレーで明るい環境下ではこのような様子です。
実際には暗い空間、床壁面濃い色、裏からのライティングの環境下ですのでこの色の選定としております。
良い耳の動きです。
木材部分の仕上げの良さが引き立ちます。
Rウレタン塗装としており、撥水性の高い仕様です。
濡れたコップを使用する頻度の高い環境下でも、シミが尽きずらい仕様です。
ジョイント部分も綺麗に仕上がっています。
ボルトで圧着する前ですので隙間がありますが、よく見なければ分からないクオリティーで仕上げています。
この作品を、東京都有楽町の都内の中心地へ納品します。
2mちょっとのサイズ感で2分割にて納品します。
皆さん忙しそうにする中での納品です。
想像以上に作業する人が多かったのですが、皆さん非常に良い人たちでスペースを確保いただき、体勢よく作業させていただきました。
こんな感じで現地ジョイントです。
この作業も慣れたものですが、ジョイント作業は毎回緊張します。
忘れ物があったら作業できなくなるので、何かと忘れる私はいつもここにドキドキです。
細かな作業のもと、1日目を完了します。
ここは細かく紹介しませんが、ジョイント作業は非常に難易度高いです。
完全に綺麗にすることは難しい作業ですが、BESTを尽くして作業させていただきました。
夜遅くまで都内の作業実施し、レジンの硬化を待って3日後に作業します。
この間家族が沖縄旅行に行っているのは忘れておきます。
硬化後は現場で研磨作業を実施します。
周りに粉が飛散しないように管理しながらのため、時間がかかります。
徐々に仕上がると安心できます。
普段は数日間かけて仕上げていくのを、気合いで研磨して行きます。
多くの工程を経て、レジンカウンターの完成と現地のジョイント作業も完了しました。
内装工事完了してからライティング実施するとのことです。
写真では少し暗めに見えますが、実際にはもっとエメラルドグリーン感のある作品です。
完了写真をご覧ください。
最高の美しさです。
レジンの艶感と、反射する光が本物の仕上げの証です。
高級感と爽やかさのある素材はレジンテーブルだけではないでしょうか?
こちらがジョイント部分です。
分かりますか?
木材もレジン部分も目立ちずらい仕上げになっています。
ライトの反射具合が、仕上がりの均一さの証です。
RESIN SPACE製作チームの技術力の証です。
デザイナー及び現場監督の方に最後お話をいただきました。
一部ご紹介させていただきます。
<U様>
製作と2日に渡る設置・加工作業ありがとうございました。
デザインする店舗にレジンテーブルは前から取り入れたく、初めはwebサイトを見てここだな程度で静岡に行き倉庫で話をさせていただきました。
webを見る限り、技術力や完成品のセンスが高く、もしRESIN SPACEさんでダメなら普通にメラニンのカウンターにしようと思っていました。
正直レジンテーブルは工程が見えない部分があり、あまり余裕がない期間で納期遅れは許されない中、レジンカウンターを取り入れるのは私たちはリスクしかないのですが、より良い空間を作りたい一心で話を聞きに行きました。
Fujiwaraさんと倉庫で話をして、多くの作品のサンプルを見させていただき、よし!この人ならいける!と思ったんです。
何が理由とかはわからないですが、感じたんです大丈夫だと。
現に最高のカウンターをしっかり納期に間に合わせてくれましたからね!
仕上がりも最高ですよ!他社も少し見たことありますが、こんなレベルじゃなかったですよ!
木のかっこよさや、レジンの仕上げ方など、想像を超えてきました。
倉庫で話をした感じは、Fujiwaraさんは変態だと思いましたよ!そこまでやるのは普通の神経ではないなと倉庫での打ち合わせで感じました。
他の立体的な作品とかも見させてもらいましたが、クオリティーの確保と木に対しての愛着が異常ですね。
好きだからできるんだなということが伝わりました。
この度は良い作品をありがとうございます。
今後の店舗のカウンターやテーブルもお願いしますね。
嬉しいお話いただき誠にありがとうございます。
今後も何かあればお気軽にご連絡ください。
今回のように東京都内に関わらず、全国にレジンカウンターの納品に伺うことが可能です。
分割で納品した場合はジョイント作業を現地でも実施させていただきます。
レジンカウンターは長さが長く、レジン量が多くなるため製作時のレジンでのトラブルリスクも大きくなります。
安心して完成まで任せられるところで依頼していただきたく、それにはRESIN SPACEのように技術力のあるブランドにご依頼ください。
納期を含めご依頼いただく方に信頼してお任せいただけるように、一枚板の在庫量、仕上げのクオリティーを常に引き上げてまいります。
気になる方はお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いします。